長野県中野市にある株式会社ハーツへお伺いしました。
キノコ王国の長野県の中で、品質管理が厳しく高品質のキノコを出荷していると言うハーツさんの生産現場を見学することが出来ました。
色々とお話をお伺いしたのは越専務。
大変親切にていねいにご説明いただきました。ありがとうございました。
キノコの生産現場へ入るには、非常に厳しいクリーンチェックを受けなくてはなりません。
長靴を履き、上着を指定のものに着替えます。マスクをして帽子をかぶります。髪の毛は全部帽子の中に入れなくてはいけません。
いわゆる「コロコロ」みたいなもので全身をコロコロします。
コロコロは1回使ったら掛かっていたひとつ右のフックに掛けます。
3つ目の一番右のフックになったものを使う時には、コロコロの粘着シートをペリッと剥がすことになっているそうです。
コロコロが終ったら、一人ずつ順番にクリーンルームに入ってエアー洗浄を受けます。
生まれて初めてクリーンルームを体験しました。
ボタンを押すと激しい風圧に襲われます。
「まだ終らないの??」というくらい長いこと激しい風を浴びます。
風を浴びている時は全身に風が当たるように自分でクルクル回ります。
エアー洗浄が終って扉を開けて、ぶなしめじの生産工場の現場に入ったらもう一度長靴を洗います。
本当に品質管理に気をつけていることを、体験してみてよく理解できました。
そしてやっとぶなしめじの生産工場内へ入ることができました。
ひんやりとして、霧が掛かったようにちょっと先が良く見えない部屋でした。
ここに約4000株のブナシメジがあるとのことです。
この部屋は気温14°に設定しているそうです。
ぶなしめじはこの部屋に移って来る前に、24°の部屋でポッドに菌床と菌を植え付けされます。
その後にこの14°の部屋へ移されるとブナシメジは「あ、秋になった!」と思ってキノコになろうとするのだそうです。
面白いです!
もうひとつ、ブナシメジがキノコになろうとする秘訣がポッドにあります。
限られた容量のポッドに菌を培養することで、育とうとするキノコは栄養が菌床だけでは足りなくなり、栄養不足になります。
このままでは危ないと思ったブナシメジは、生きているうちに子孫を残すために早くキノコになって胞子をバラまきたいと思うようになって、立派なブナシメジになるそうです。
面白いです!!
24°の部屋から移して来てすぐのブナシメジ(左)が、「子孫を残そう」と思って右の写真のような立派なブナシメジになります。
温度と湿度をきっちり管理して、品質の高いブナシメジを生産している現場を見学できて良かったです。
全てがうまく行くわけではなくて、失敗することもあると見せてくれました。
失敗を隠さずに見せてくれるというのも、信頼できる生産者さんの証しだと思いました。
ブナシメジの生産現場を出ると、キノコの加工場です。
納め先の要望に合わせてキノコの株を分けたり組み合わせたりしてパックする現場です。
とても品質の高いキノコの生産現場に立ち会わせていただき、うちのお店にも製品を入れていただくことにしました。
長野県内でしか流通していないと言う大きなしめじ、ホワイトしめじ、エリンギを船橋の東武のお店で扱います。
お楽しみにしていてください。
すごいおいしいキノコがうちのお店に並びますよ。
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